草の森大冒険

ナンセンスの大家、草森紳一の書庫「任梟盧」を冒険します。

2022-01-01から1年間の記事一覧

批判より「いいね」

何とか、任梟盧の全蔵書のリストが15000冊を超えて先が見えてきたので、冒険子は草森さんの膨大なノート類の整理を始めた。単なるメモから、新聞雑誌の切り抜き資料、学生時代、婦人画報社勤務時代のダイアリー、書きかけの原稿まで145冊ほどある。 草森さん…

50年前の和田誠の似顔絵集

11月13日に第三回目の任梟盧公開を無事終えて、一段落したのだけれど、その後もボチボチと遠方からの見学希望の連絡が入ってくる。小樽と札幌からの数名が、はるばる車で来てくれました。 草森本愛読者ばかりでなく、任梟盧設計の山下和正氏の建築に興味を持…

さあ、準備ができましたよ、草森さん。

永井優子さんというきれいなご婦人から、任梟盧に寄付していただいたテーブルセットですが、麻雀やるのにちょうどいい大きさですよ。せっかくなのでセットしてみました。ここで九連宝燈でも狙ってくださいな。では、気の合う面子を集めてください。あっ、そ…

面白マンガ解読塾--草森マンガ塾の始まりはじまりー!! 世界初の大人の塾(たぶん!?)

ストーリー・マンガに熱中する人は多い。しかし、一枚ものマンガには、とんと関心を向けない日本人のなんと多いことか。マンガといえば外国ではむしろこちらの方が主流のようなのだが、ジョークやユーモア、エスプリという機転の利く話術にたける欧米人にと…

子供の冒険心にはカナワナイ!!

任梟盧の月一の一般公開が始まって2回目が無事終わる。 先月も子供連れの家族が、といっても小学生くらいだが、見学に来てくれたが、 今月は入学前の幼児を連れた家族も2組ほど来てくれた。 螺旋階段を怖がる大人も多いのだが、子供たちには格好の遊び場らし…

任梟盧の公開

昨年から準備してきた任梟盧の公開ですが、やっと9月から実現できるようになりました。公開用のチラシと地元紙の新聞記事でお知らせとします。 公開用チラシ表 チラシ裏 2022.8.8 十勝毎日新聞より

幻の「史記」

とんでもなく珍しい本があった。草森紳一訳の「史記」である。 奥野信太郎編集 中国文学名作全集1 1967年に盛光社からの出版である。 奥野氏は慶応時代の草森さんの恩師。彼が一目置いていたまだ20代の草森さんにこの訳をまかせたのだろう。ただ全文ルビの付…

ナンセンスは地球を救う?

もう50年以上も前の1966年、草森さん28歳の時分に書かれた一文であるが、「ナンセンスの練習」の迷宮に迷い込んだ。実に込み入っているが、これが草森さんの本領だろう。非常に益のある議論であった。センスあるナンセンスからセンスを超えたナンセンスを求…

草森マジック

久しぶりの投稿です。 実は冒険子は、昨年からは少し本格的に任梟盧と関わるようになりました。 高齢者となり、時間ができたということもあるのですが、蔵書の傷みが激しく、なんとかこれ以上の劣化をくい止めたいというご遺族の要望を、冒険子も同じ思いで…