草の森大冒険

ナンセンスの大家、草森紳一の書庫「任梟盧」を冒険します。

ちょっと、変換

いよいよ、本題というところですが、ちょっと、方向変換をします。一般公開されている資料室を先に見ていった方がよいのでは、と思いました。草森紳一記念資料室は、大谷短期大学で週2日(火・金)の午後だけですが、一般開放されています。お茶も自由に飲めるので、非常に有難い空間なのです。ここの本は、草森蔵書のうちでも、比較的新しく蒐集されたものです。東京からやってきた約3万2千冊の本の一部を2千冊ほどピックアップして、置いてあります。半年毎に入れ替えるということらしいです。

資料室の草森さん

後藤象二郎の書について書かれたページ

これは草森さんの書だろうか、石川九楊さんのものかもしれない。草森さんによれば、蘭の花の帯のことらしい。http://d.hatena.ne.jp/kusamori_lib/20100410/1270887434
実は、「書とはどういう芸術か」という中公新書に、副島種臣の書が紹介されている。筆速不明の瘤だらけなのだが、不動明王のごとく弱い心を睨みつけているような迫力のある書である。「紉蘭 (じんらん 68.5×130.0cm)」

書とはどういう芸術か―筆蝕の美学 (中公新書)

書とはどういう芸術か―筆蝕の美学 (中公新書)