草の森大冒険

ナンセンスの大家、草森紳一の書庫「任梟盧」を冒険します。

ボランティア作業

先月は、紳一さんの弟、草森英二さんとペアで、3時間ほど校正の作業をした。
担当したのは中国の詩関係の文献なので、読めない漢字が多く、なかなか難しいのであるが、英二さんは、高校時代から漢文の鬼才であり、伝説の人なので難なく作業が進んで二箱分完了した。

今日は、久しぶりに、短大の記念室に蔵書整理ボランティア5人ほど集まって、役員会と不明本の検索を行なった。
箱ナンバーで整理しているのであるが、本を動かしているあいだに、入っていた箱の番号がわからなくなってしまうのが出てくる。これらをリストアップし、パソコンを使って、箱番号を追跡するのである。
エクセルによるデータ管理なので、書籍名とか著者名を利用して検索をかけ絞り込んでいく。具体的方法を高山さんに覚えてもらった。これで不明本の追跡は問題がなくなった。

ただ、これをやって気がつくのは、全部で700箱以上あるのだが、ジャンル分けした箱の番号が連番になっていないことである。だから、箱番号順に書棚に並べると、データとの照合や管理はしやすいが、ジャンルごとに区分できないので、利用しにくいということになる。

だから、整理プロジェクトの目的が必要である。
つまり、あくまでデータから署名検索をするのか、図書館のように目視中心で探しやすいようにするのか、方針を決める必要がある。

最善は、図書館のようにジャンルを区分統一して並べて、箱番号は書棚番号と一致させるように、あとから付け替えて、データ箱番号もそれに沿って書き換える、ということだと思われる。そうすれば、データからの検索でも探しやすいし、目視的にも見やすくなる。

しかし、月に3時間ほどの十数名での作業である。校正作業もだいぶ慣れてきた感じだが、まだまだ道は遠い。
そして、冒険子は仕事にかまけて、なかなか出席できていないので、恐縮の限りだ。
任梟盧の本たちの劣化も心配である。
正直このままでは、特に北壁部は、湿気と紙喰い虫によって、いずれボロボロになってしまうだろう。