草の森大冒険=任梟盧通信

             雑文の鬼才、草森紳一の書庫「任梟盧」を冒険します。

激震の任梟盧 ‼

今月は、当方の知人筋にも訃報が相次いだ。やはり季節の変わり目ということもあるのかもしれない。

そのなかでも、なんと任梟盧保存会の名誉会長である相澤正夫氏の訃報も届いたのである。3月3日のご逝去とのことであった。なんと突然の悲報であろうか。まさにこの保存会ができて2年を過ぎたばかりの任梟盧に起きた激震といえる。

相澤さんは、前にもこのブログでも報告した一昨年の6月に任梟盧に来館されたお一人だった。その時は先回にお知らせした「書庫を歩く」の著者で「日本の古本屋」の記事でおなじみの南陀楼綾繁氏、元文芸春秋で文学界の編集長を務められた細井秀雄氏、元富士通の清水ますみ氏らと一緒だった。

その時の夕食懇談会で、任梟盧保存会の話になり、当方が物腰の柔かい相澤さんに名誉会長をお願いして皆の承認を得たのであった。風前の灯火であった任梟盧活動にも、頼もしい名誉会長が就任してくれたと心強く思ったものだった。

相澤さんは芸術新聞社の会長であられたが、草森紳一とも数冊の共同作品ともいうべき大部の貴重な書物を残された。「李賀 垂翅の客」と「中国文化大革命の大宣伝」である。とても温厚な包容力のある人物という印象でした。

草森さんが2008年3月18日、永代橋を見下ろせたというマンションの一室で亡くなった時の第一発見者も相澤さんと細井さんであったのだ。

今は永遠の魂となられた相澤名誉会長、どうか今後とも任梟盧の活動を見守っていてくださいますようお願い申し上げます。

お別れの会に出席できない非礼をお詫びし、ここに謹んでお別れの言葉とさせていただきます。ありがとうございました。

ご遺族で喪主の奥様には、供花と弔電を送らさせていただきます。(合掌)

相澤名誉会長(立姿)と細井秀雄(平山周吉)氏

垂翅の客

中国文化大革命大宣伝

弔電